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その他
植物にとって根が土から十分に養分と水分を吸収でき、土の空隙(土のすき間)から酸素を吸収できることが大切です。したがって、通気性がよく、与えられた水がさっと排水される性質をもち、それでいて適当に水分や肥料を保ってくれる土がよい土といえます。
土の構造には単粒構造と団粒構造があります。
単粒構造は、細かい均一な土が集まりすき間が少ない土壌の状態をいい、植物の根が張れず根づまりや水や空気の通りが悪い状態になってしまいます。単粒構造は、植物にとって良い土ではありません。
団粒構造は、細かい土が固まりをつくり(団粒)、それがくっついて作られた土壌の状態をいいます。すき間が大きいので植物が根を伸ばしやすく、水分、肥料や空気が通りやすくなります。また適度なすき間は土壌を有機化する微生物やミミズなどが活動しやすくさらに団粒構造が発達します。さらに個々の団粒が水や空気を保持することで保水性、保肥性を促します。植物にはこの団粒構造の土が適しています。