みどりの相談所

果樹編

Category: 果樹編

お店で買ってきた葉も付いている丸ごとのパイナップルは、美味しく食べるだけでなく、育てられます。みなさん、チャレンジしてみませんか?

・植付けの適期は、6月~8月の温度が高い時期です。
・育てるのは、パイナップルの葉のついた頭の部分で、その部分を「クラウン」と呼びます。

【苗の作り方】
①パイナップルの葉のついた頭の部分と果肉を2~3cmつけて切り取る(写真1)。切り取った部分の下葉を5~6枚はがし、果肉の周辺をそぎ落とす(写真2)。
②土は、市販の植物・野菜を育てる培養土を使う。
③5号鉢程度の大きさの素焼きの鉢に土を入れ、葉の部分が出るように植え付る(写真3)(5号鉢は、直径約15cm、 土の容量:約1.3リットル)
④充分に水をやってなじませ、明るい日陰で1カ月程度管理し、その後、日当たりの良い場所で育てる
⑤温度にもよるが、1~2カ月で根が出る。根が出て、春から秋まで2カ月に1回の割合いで市販の固形肥料を与える。
⑥根が育って詰まってきたら、一回り大きな鉢に植え替え(2~3年に1回程度)。植え変えるときの土も、植物・野菜を育てる培養土を使う。

※実をつけるためには8号鉢程度の大きさが必要
(8号鉢は、直径約24cm~25cm、土の容量:約5.2L~5.7L)

  苗の作り方

 

【育て方】
≪置き場≫冬は室内に入れて窓越しの光に当てる。春から秋は戸外で直射日光に当てる。
≪温度≫5~6℃あれば越冬し、生育するのは春から秋まで、冬は休眠する。
≪水やり≫冬は鉢土の表面が乾いたら、夏は毎日。
≪肥料≫生育期間中(5~9月)は、2カ月に1回、市販の化成肥料を与える。
≪収穫≫実を付けるまで3~4年かかる。

小さなパイナップルの実を楽しみに、育ててみてはいかがでしょうか。

  
パイナップルの花(東谷山フルーツパーク)       パイナップルの実(東谷山フルーツパーク)

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東谷山フルーツパークでは、「アルプス乙女」という品種のリンゴが植えられているのをご存知ですか?

「アルプス乙女」とは、北アルプスのふもと、長野県松本市の農家のリンゴ園で発見・育成され、1968年(昭和43年)に品種として命名・登録されたリンゴです。
ふじと紅玉の混植園で偶然発見されたというこのリンゴは、直径4センチ、重さ25~50グラムと小ぶりながらも、糖度が15度ほどある甘さと酸味がバランスのとれたさわやかな味わいです。

リンゴは他の品種の花粉が必要で、同じ品種の花粉だけでは実がなりません。
しかし、「アルプス乙女」は1本の木だけでも実をつけます。
花をたくさん咲かせるので、他の品種に花粉を提供する受粉樹としても栽培されています。

「アルプス乙女」は縁日などで見かけるリンゴ飴の材料としても使われています。
また、弁当箱にスッポリ入る大きさから「ランチボックス・アップル」とも呼ばれています。

最近ではスーパーや花屋さんでも見かけることが多いですね。
食べるもよし、飾るもよしの「アルプス乙女」、みなさんも見かけたらぜひ小さい秋を楽しんでみてください。

アルプス乙女の花
アルプス乙女の実
小さな実をたくさんつける「アルプス乙女」

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