猿が滑る、百日咲く木・・・「サルスベリ」のお話
ギラギラと陽射し眩しい季節となり、梅雨明けもう間近です。そして、暑い中でも元気に開花を続ける「サルスベリ」の花。
サルスベリの特徴と言えば、まずは元気いっぱい咲くそのお花。大きな綿菓子のような房状の花を枝先につけ、7月~10月頭頃まで開花し続けます。サルスベリを漢字で表記すると「百日紅」。百日咲き続けることからこの漢字名がついています。
花房に近寄って、じっくり観察すると、フリフリのシュシュのような花びらを6枚持つ、小さな花の集まりであることがわかります。このたくさんの小花達が、100日に渡って、次々に咲いていく姿は、夏から初秋にかけて、我々の目を楽しませてくれます。
気になるのは、一房には、一体、何個の花が咲くのかということです。そこで、一般的な大きさのサルスベリの房をちょっといただき、数えやすいよう花びらだけを取り出し、根気よく数えてみました。さて、結果は?・・・ナント、471個もありました!! だから、なるほど納得の数字です。
この一つ一つの花は、秋には、その一つ一つが実になり、枝が風に揺れると、シャカシャカとマラカスのような音がなりますので、晩秋までお楽しみに♪
そしてもう一つ、サルスベリの特徴と言えば、そうその名の通り、猿も滑ることからこの名がついたといわれる、ツルツルの幹肌です。触ったことはありますか? 写真だけでは伝わりにくいので、どこかで見かけたらツルツル具合を是非お試しください。ただし、サルが滑るかどうかは分かりませんが、昆虫達は滑らないようですよ。
サルスベリ(みどりが丘公園)
サルスベリ(みどりが丘公園)
花のアップ
一房に、たくさんのツボミが!!
マラカスのような音がします。
幹肌ツルツルです。
虫は滑らないようですが、猿は滑るのでしょうか?