大学発 黄色コスモス
Category:
草花編
日に日に涼しくなったり、日暮れが早くなったり、雲が空高く流れていたり。10月になって、様々な場面で秋の気配を感じられるようになりました。
コスモスは漢名「秋桜」のとおり、秋の訪れを知らせる代表的な花です。
花色は濃いピンク色、淡いピンク色、白色が一般的ですが、最近では黄色いコスモスもよく見かけるようになりました。この黄色いコスモスは、大学の研究室が開発した品種であることをご存知ですか?
1957年(昭和32年)、玉川大学農学部育種学研究室の佐俣淑彦教授が紅系のコスモスの中に、突然変異で黄色く発色した株を発見しました。
その株をもとに20年以上にわたって交配実験を繰り返し行い、より黄色味を帯びた株の選抜に取り組み、1980年(昭和55年)頃から鮮やかな黄色い花の定着に成功しました。
そして、1987年(昭和62年)に種苗法に基づいて世界初の黄色いコスモス「イエローガーデン」として登録がなされました。
その後、さらに改良が進み、咲き始めは白く、気温が下がるにつれて黄色が濃くなるコスモスが開発され、「イエローキャンパス」という品種名で多くの人の目を楽しませています。
大学から生まれただけに、「キャンパス」と名付けられたのでしょうか。
(引用:玉川学園の歴史)

ピンクコスモスとイエローキャンパス







